日米CAT

日米CATは、東日本大震災の影響下にある人々に支援を提供するため結成された、日米のクリエイティブアーツセラピストからなる支援グループです。日米CATのメンバーは、アート、ドラマ、音楽、表現アーツといった表現媒体を用いるクリエイティブアーツセラピーを習得した専門家です。心理療法やグループセッション、トレーニングやコンサルテーションなど、幅広いサービスを提供しています。


 Members

笠井 綾 Ph.D., MFT 
カリフォルニア州認定心理士、表現アーツセラピスト

カリフォルニア統合学研究所で臨床心理学と表現アーツセラピーを学び、医療と教育の現場でセラピーやコンサルテーションを行う。多文化での生活経験と臨床経験を生かし、クライアントの文化背景に配慮した統合的でホリスティックなサポートを提供できるよう心がけている。また。芸術全般を臨床、地域活動・支援、教育などに用いる表現アーツセラピーの応用と研究を行う。2011年より東北に通い支援を続けている。

山本 真奈美 M.A. MFT
カリフォルニア州認定心理士,
表現アートセラピスト、
メンタルヘルスコンサルタント

カリフォルニア大学バークレー校心理学科卒業後日本に帰国、日本で臨床心理カウンセラーの資格を取得後再渡米し、カリフォルニア大学統合研究所大学院でアートセラピーの修士を取得する。多種多様な人種・文化に対して様々な手法を合わせた統合的・包括的なセラピーを行う。病院や学校でのカウンセリング経験を経て、現在はサンフランシスコベイエリアの個人オフィスと総合病院にてカウンセリングを行っている。またカリフォルニアやニューヨークなどの大学、コミュニティセンター、カウンセリングセンターなどで個人やグループ、コミュニティーに対してワークショップやトレーニングを行っている。2011年からは積極的に福島県の学校や仮設住宅を訪れ、アートセラピーやトレーニングを行っており現在も活動を継続中。

井口 雅子 M.A.
北米ドラマセラピー学会認定ドラマセラピスト
チャイルドライフ・スペシャリスト
カンザス州立大学大学院にてドラマセラピーを学び帰国。演劇的な手法や遊ぶことを用いた関わりを通して、これまでに、小児病棟や相談センター、家庭訪問サービス、個別カンセリングといった現場で、児童や思春期の子ども、保護者、教員などの支援に携わる。教育機関や諸団体においては、講義や研修の講師をつとめる。東日本大震災後には、他団体に協力する形で、保育園でのワークショップ、教員研修、ボランティア講習を実施。日米CATチームでは、福島県を訪れ、表現アーツのワークショップを提供している。クリエイティブ・アーツの包括的で象徴的な世界が、私たちや私たちが暮らす社会の健やかな部分につながる手助けになるという信念のもと、日米を行き来しながら活動中。JDTI日本ドラマセラピー・インスティテュート副代表、アップコンセプト主宰。

柴尾 聡子 Psy.D.,
​臨床心理学博士
​1999年、宮崎国際大学卒業後、渡米。ジョージワシントン大学にて国際教育学修士号を取得。アートインストラクターとして臨床の場で勤務したことがきっかけで、臨床心理に興味を持つ。その後、ジョンエフケネディ大学にて臨床心理学博士号を取得。主に児童心理の臨床経験を積んだ後、オークランドこども病院の乳幼児精神保健科にてフェロー(特別研修員)として勤務。親の薬物依存や受刑の影響で親からの分離経験を持つ乳幼児の臨床に携わる。2013年、帰国。母校である宮崎国際大学で教員となり、授業や研究活動と同時に、こどもの被災者支援や、児童養護施設の非常勤心理士としての支援を行う。2015年、再渡米。現ワシントンDC在住。今後も被災地、そして震災の影響で九州へ避難・移住などをされた方々の支援に寄り添えたらと思っています。

倉石 聡子, M.A.,
アートセラピスト、臨床心理士(日本)

Notre Dame de Namur University にて マレッジ・アンド・ファミリー・セラピー/アートセラピー修士号を取得。帰国後、日本にて臨床心理士の資格を取得する。10年をこえる臨床の中で、メンタルヘルスや教育分野にて、多様な人々にセラピーを提供。設立者でありディレクターである活動団体アップコンセプトにおいては、セラピーグループやワークショップ、講義などを企画、実施している。
東日本大震災後、仮設住宅で暮らす子どもたちの健全発達を支援する遊びプログラムを提供するセーブ・ザ・チルドレンの「地域の遊び場づくり」に協力し、親子や支援者へのプレイグループを提供している。

山下 みお, M.A.,
カリフォルニア認定心理士、アートセラピー

カリフォルニア認定心理士、米国アートセラピー協会認定アートセラピスト。NPO団体、学校における臨床経験後、現在サンフランシスコベイエリアの個人オフィスにて多文化のクライアントに診療を行っている。個人、カップル、家族に対してアートセラピーやEMDRなどの手法を使い、文化的適応のプロセスの援助やトラウマのケアに特化して心理支援を行っている。2011年6月, 最初の日米CATのメンバーとして東北震災支援を開始し、福島の親子へのサポートグループやアートセラピーのトレーニングを提供している。

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